
世界屈指のモーターメーカーでモーター検査装置の研究・開発に従事した後、シバセ工業に入社。ストローの製造に携わる。
2005年に代表取締役就任。ローテクな世界だったストロー製造にハイテク技術を次々と取り入れストローを工業用部品として使用できる高精度な製品へと進化させてきた。まだ磯田が工場長の頃、お客様から「こんなものを作れないか」という問い合わせがたびたび入った。極端に短いモノだったり、片方を圧着したものだったり、ストローの役目を果たさない不思議な要望ばかりだ。磯田の入社前もそういう問い合わせはあった。しかし既存設備では作れなかったり、要望の精度が出せなかったりで、いつも断ってきたという。
お客様に使用用途を伺う中で、ストローは他の分野に応用できる汎用的な素材だということに磯田は気がつく。
だからこそ、どんな難題を投げかけられても常に「やってみます」と答え続けた。 技術者として数多くの難題を解決してきた磯田にとって、未知への挑戦はごく自然なことだったからだ。
ストローは軽薄短小が求められる現代の工業用部品としては最適だ。 しかも、金型が要らないため、低コスト・短期間で作ることができる。
磯田はこの需要に対応できる組織をつくるため、採用する社員は全員技術職経験者とし、 開発力向上に積極的に取り組んでいった。そして現在、機械、電気・電子などの知識・経験をもつメンバーが、舞い込んでくる様々な課題にアイデアと技術者スピリットで、応え続けている。