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2026.10.01コラム

カイゼンは社員MTで(シバセ工業社長による朝礼)

シバセ工業では、カイゼン(改善)として社員MT(ミーティング)を活用しています。多くの会社で改善提案が活用されていますが、カイゼンの目的は、業務効率や品質、安全性、働きやすさを高めて、組織全体の業績と職場環境を継続的に向上させるです。当社でも過去には、改善提案用紙を準備して改善提案書類の提出を推奨していた時期もありましたが、定着しませんでした。定着しない理由として考えたのが、製造現場の女性が多い職場のため、パソコンも自分の机もなく、家族の為に夕食の買い出しもあるので残業も出来ないという事情です。それでも、現場の女性たちにも不満や提案したいことがあることはわかっています。カイゼン(改善)とは、小さな改善を継続して行うことで仕事やプロセスを良くし続ける考え方で、トヨタ生産方式から世界に広まったのですが、スタートが自動車の工場という男性社会ですので男性にあったやり方が基本になっています。今は女性の社会進出が進み、当社でも社員の7割が女性です。

そういった女性の声を拾うために「社員MT」という活動を始めました。2019年に女性のリーダーが中心になって現場の改善を進める「LS会議」から始め、2021年から男性も含めた全社員参加型の「社員MT」に変更して、月に1回、5名を選出して業務時間内に集まって、業務改善の提案を出してもらいます。就業時間内ですので、業務として改善提案を出してもらうわけですが、その提案内容を実行するのは、ミーティングを主催する幹部が自分でやるか、幹部が部下に指示するか、提案した人が自分でやる場合もありますが、「改善提案は業務」と考えれば組織で実行すればよいので、誰が実行するかは重要では無いと考えています。提案を自分で実行しなくてよいなら、女性でもアイデアは色々出てきます。多くの会社では、改善提案は業務ではないから残業時間にせよとか、自分で考えて自分で実行せよとか、このフォーマットで書けとか言うので、なかなか改善提案が出ないのかも知れません。また男性は問題に対して解決策を考えることを基本としますが、女性は不満を言いたいだけで必ずしも解決策を求めていないというのは夫婦喧嘩の基本パターンですが、女性の不満の中にも問題が隠れているので、それを解決することはカイゼンと考えました。

また、社員MTのメンバーは、色々な部署から集まりますので、社員の交流の場ともなります。毎月5名でも年に1回は当たりますし、毎回違うメンバーになるように調整します。部署や工場が違えば、普段話をすることもありませんので、社員MTで集まった時にコミュニケーションが生まれます。社員MTの時間は1時間ですが、その後、そのメンバーで「サンクスカードの集計」を行います。サンクスカードの目的は、「ありがとう」を言う癖をつけるためですが、当社でのサンクスカードのやり方や始まりについては、また後日お話します。

最後に、「ランチMT」を行います。いわゆる昼食会ですが幹部と社員が一緒に食事をしながら、仕事とは関係ない話をしてコミュニケーションを深めます。ランチは「ほか弁」ですが、その日の食事代は会社から支給します。社員がMTの中で改善提案を出してくれたお礼でもあります。改善提案を集めるために報奨金制度を設けている会社もありますが、当社では改善提案の報奨金はありませんし、食事代が報奨金の代わりでもあります。「社員MT」は定時間内の業務であり、女性は日頃の不満を吐き出す場にもなります。不満を解決する男性社員たちは、ちょっと大変かもしれませんが、不満をヒントにアイデアでカイゼンする方法を考えるのも勉強です。

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