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2026.11.04コラム

文系人材と理系人材(シバセ工業社長による朝礼)

 文系と理系という分類がありますが、違いとしては学生時代にどちらの勉強をしたかです。

【文系】:人間・社会・文化・歴史・言語などを扱う分野(文学、歴史学、法学、経済学、社会学、教育学など)

【理系】:自然現象や技術、数理構造などを扱う分野(数学、物理、化学、生物、工学、情報、医学など)

 社員を採用する時にどんな人材を採用したいかと聞かれると、「理系人材」と答える経営者は多いと思います。理系の方が社会に出てから使える内容が多いような気がします。会社の業務として事務や営業、製造などの仕事は、文系でも理系でも十分に出来ます。一方、機械を修理したり機械や電子回路を設計したり、それを動かすプログラムを作ったりするなどの仕事は、専門的な内容もあるため理系の人材の方が向いています。

 シバセ工業で必要としている理系人材は、ストローを製造するための機械を修理して改良して時には新規設計できる人材です。日本のストロー製造会社がほとんど無くなったために、ストローの機械を作るメーカーも無くなりましたので、自分たちでメンテナンスや設計をしなければなりません。また、ストローに継ぐ事業としてのモーターの検査装置も自分たちで開発していますが、これを設計するためにはモーターの技術、機械設計、電子回路設計、プログラムなどの技術も必要になります。ストローではプラスチックの技術も必要です。

技術者が新製品を開発すると新しい事業が生まれて売上や利益に貢献できるため、どこの企業でも理系の人材を採用することに躍起になっています。そのため、大学の理系人材は大企業の採用が増えているので、給与も上がって中小企業では理系の採用が難しくなっています。文系と理系に別れるのは一般的には大学になりますが、大学で専門的な内容を勉強しても、その後の人生で勉強してきた内容を活かした職業についている人は少ないです。希望する会社に就職できなくて勉強した分野とは全く違った分野で一生を終える人もたくさんいます。

 シバセ工業では理系人材の採用が難しいことから、それなら文系の人に設計や技術を教えて理系にするようにしています。元々文系と理系の違いは大学の4年間だけの違いですので、その後の社会人人生40年間の中ではわずかな差でしかありません。もちろん適性や希望もありますが、本人が望むなら時間がかかりますが文系の人でも理系人材になれるように教えていきます。理系の大学出身の人なら2年くらいで設計ができるようになりますが、文系理系に別れていない高卒の人でも、10年くらい教育すれば設計できるようになります。

 もちろん会社としては長い時間をかけて教えていくことは費用もかかりますので、「そういうことは、学生の時に勉強してきてくれよ」と言いたくなる時もあります。また長時間かけて教えた社員が辞めてしまうと今まで教育にかけた時間分が大きな損失になってしまいます。シバセ工業としては、辞めない理系の人材を採用するにはどうするかについて考えています。

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